2012年5月16日水曜日

今、日本が「英国病」になっている

先進国がいわれていた言葉に、「英国病」というのがあって、労働者はあまり働かないけれど、日本は一生懸命やるというような話です。日本で電電公社(現NTT)に電話を頼むとすぐ来てくれるが、イギリスでBT(ブリティッシュ・テレコム)に頼んでも1ヵ月もかかるといわれていました。

私は九三、九四年にイギリスに留学しましたが、申し込んだBTは次の日には来なかったけれど、三日で来た。帰国してからNTTに連絡したら1週間かかったこので、いつの間にか話が逆になっているなと思った記憶があります。

八〇年代前半は浮かれていた面もあったけれど、品質は世界的にも自負があって、それが企業倫理をどこかで支えていました。しかし、今は全然違う。海外に日本企業がどんどん進出しているためもあるけれども、どこで作っているのかさえよくわかこないものが多い。

中国から輸入された野菜が日本で許可されていない農薬を使っていて回収されたことがありましたが、それと同じようなことが、あらゆる製品で起こる可能性があります。品質管理をどのように行うのか、きちんとしてもらわないと、大きな事故につながりかねません。